INVESTIGATION ON SAFETY TO A STORM SURGE AT SANGCHAN BAEACH
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人間の開発行為によって世界各所で海岸侵食が進んでおり,タイ国でも,熱帯特有のマングローブ林伐採(天然消波材の消滅)が主原因の場合と,ダム・護岸・防波堤等の増設や浚渫・砂利採取による土砂供給不足が主原因の場合があり,前者についてはEekphisutsuntornら1),Rattanaramaら2),Nopmuengら3)等の報告がある.本研究では,後者の事例としてタイ国Rayong県Sangchan Beachでの海岸保全状況を調べ,突堤群と離岸堤群の設置によって長期侵食を止められたものの,形成されたポケットビーチ群のほぼ全てで中央部の砂浜幅が狭いまま固定され,台風来襲時に危険になることを明らかにする.さらに,治水効果,環境保全効果,建設費を包括的に比較検討し,養浜案が優良案であることを示す.